それは公園や道端、庭に生えている雑草に除草剤が散布されている場合です。
「イヌの膀胱がんと除草剤の曝露には関連性がある」という報告もあるため、イヌがどこの草を食べているか注意を払う必要があるのです。
特に人の手でよく管理されている公園や住宅街の植栽地の近くを散歩する際は、除草剤が散布されている可能性を考慮すべきでしょう。
しかしヘイゼル氏によると、除草剤が付着していないのであれば、「イヌが草を食べるのを無理に止める必要はなく、時々嘔吐しても問題はない」ようです。
イヌにとって草を食べることは、「よくあること」であり、今のところ、その行為と胃腸の不調を結びつける証拠はありません。
もし飼い犬が草を食べるのを見かけたときは、「もしかして草を食べるのが好きなのかな?」という目線で観察してみると良いでしょう。
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参考文献
Why does my dog eat grass? And when is it not safe for them?
https://theconversation.com/why-does-my-dog-eat-grass-and-when-is-it-not-safe-for-them-205658
元論文
Grass eating patterns in the domestic dog, Canis familiaris(PDF)
https://www.une.edu.au/__data/assets/pdf_file/0019/32446/bjone-brown-price-grass-eating20patterns-raan-2007.pdf
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部