ただし、1人あたりGDPの順位とは変わらないようです。

4. 1人あたりNNIの特徴

今回は、正味の所得水準となる1人あたりNNIについて国際比較してみました。

日本は他国よりも財産所得のプラス寄与が大きいため、1人あたりNNIではもう少し上の順位になると思いましたが、そうでもなかったようです。

日本は他国に対して財産所得でプラスとなっている反面、固定資本減耗でマイナスになっているため、差引での国際的な立ち位置はそれほど変わらないという結果でした。

付加価値の生産から、投資所得の拡大へと言った事も聞きますが、やはり基本となる付加価値(GDP)の拡大が重要である事を示唆しているようにも感じました。

資本で稼ぐのではなく、労働者の仕事の価値とその分配を高めていくのが鍵といえそうです。

皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2025年9月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。