残りの対戦カード
- カターレ富山(山形、長崎、徳島、藤枝、札幌、山口、愛媛、鳥栖、甲府、秋田)
- レノファ山口(千葉、大分、山形、鳥栖、今治、富山、熊本、磐田、いわき、大宮)
- 愛媛FC(秋田、千葉、大分、水戸、いわき、磐田、富山、長崎、熊本、札幌)
現時点で降格圏に沈む3クラブだが、富山、山口、愛媛では大きく状況が異なる。残り10試合という現段階では、上位下位ともにゲームを残している点で他クラブと共通する。しかし、残りの対戦カードにおける今季の戦績に大きな差があるのだ。
富山は残りの対戦相手に対して2勝3分5敗と負け越しているものの、ライバルである愛媛や山口からは勝ち点を得ており、残留争いの直接対決に臨む上では前向きな材料といえる。もっとも、残留圏との勝ち点差を詰めるには、引き分けた相手に今度は勝利することが求められる。
山口の戦績はさらに良い。残りの対戦カードにおいて今季得た勝ち点は11と多く、上位勢からも敵地で勝ち点を奪えているのが好材料だ。もちろん、同様あるいは前半戦以上の勝ち点を積み上げていきたい現状においては重圧もかかるだろうが、19位という順位を考えれば前向きな要素が1つでも多いことは大きな強みとなるに違いない。
一方の愛媛は、残りの対戦カードにおける今季の戦績が4分6敗と白星がない。勝ち点も残留圏と12差あり得失点でも大きく差がある現状を考慮すれば、いかに残留が厳しい道のりであるかが分かる。ただ、好材料を挙げるなら、今夏にかつてのエースFW藤本佳希が帰還したことだろう。攻守両面で課題を抱える愛媛だが、ストライカーの加入で攻撃陣を活性化させ、1つでも順位を上げられるか注目だ。