Jリーグ 写真:Getty Images

残り10試合となり、終盤戦へと突入している2025明治安田J2リーグ。毎年、熾烈な自動昇格圏やJ1昇格プレーオフ圏の争いに注目が集まる一方で、残留争いもまた見逃せない重要な戦いであることは間違いない。

ここまでは、昨年なんとか残留を果たした愛媛FCが最下位。そこから勝ち点5差で19位にレノファ山口、さらに勝ち点1差で18位にカターレ富山が続く。残留圏である17位大分トリニータとの勝ち点差は6とやや開きがあり、現時点で降格圏に沈む3クラブはすでに勝ち点の取りこぼしが許されないところまで追い込まれている。

また、残り試合数を一つの目安とするなら、勝ち点差が10以内に収まる13位モンテディオ山形までの8クラブから降格クラブが出る可能性が極めて高い。ここでは、そんなJ2残留争いの行方を展望していく。


ブラウブリッツ秋田 写真:Getty Images

いち早く安全圏に脱したい3クラブ

残りの対戦カード

  • モンテディオ山形(富山、仙台、山口、札幌、熊本、大宮、大分、今治、磐田、藤枝)
  • 藤枝MYFC(大分、磐田、水戸、富山、大宮、甲府、いわき、千葉、鳥栖、山形)
  • ブラウブリッツ秋田(愛媛、甲府、長崎、大分、鳥栖、千葉、大宮、いわき、仙台、富山)

昨年はシーズン終盤までプレーオフ進出の可能性を残し、熾烈な順位争いを繰り広げたモンテディオ山形、藤枝MYFC、ブラウブリッツ秋田の3クラブ。特に山形は3年連続でプレーオフに進出しており、今季は昇格争いの中核になるものと見られていた。

しかし、終盤戦を迎えた現在は3クラブいずれも厳しい順位に沈んでいる。ただし、残留という点で見れば、降格圏との勝ち点差は9と離れており、安全圏はそう遠くないと見られる。そんな状況のなか、敢えて厳しい見方をすると、不安要素を抱えているのは秋田ではないだろうか。後半戦に入って調子を上向かせている印象だが、残りの対戦カードにおける今季の戦績は2勝2分6敗と大きく負け越しており、勝ち点の積み上げに苦慮する可能性は否めない。