今後は、クランチの体内での安定性を高めるための技術開発、ヒト疾患への応用や医薬品化が期待されています。
実用化に向けては、バイオテック・スタートアップの設立も進行中で、がん治療や自己免疫疾患治療の新しいプラットフォームとなる可能性を秘めています。
「体の中に残ってしまう不要な細胞を、細胞死を待たずに直接片付けられる」
そんな新しいアプローチが、これからのがんや難治性疾患の治療に大きな希望をもたらしてくれそうです。
今後のクランチ研究の進展に注目です!
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参考文献
不要な細胞を“食べさせる”タンパク質を開発 がんや自己免疫疾患モデルで効果
https://www.icems.kyoto-u.ac.jp/news/10919/
元論文
Phagocytic clearance of targeted cells with a synthetic ligand
https://doi.org/10.1038/s41551-025-01483-9
ライター
矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。
編集者
ナゾロジー 編集部