こちらは世界最小のヘビ類といわれるホソメクラヘビの一種です。
彼らは地中性で穴を掘って生活しており、小さなアリを食べています。
一見するとミミズのようですが、これでもれっきとした大人のヘビです。

ヘビは元々、恐竜時代にいたトカゲのような四足動物の祖先から進化し、恐竜が完全にいなくなる約6600万年前から一挙に多様化したといわれています。
では、ヘビの進化速度は実際にどれくらい速いものだったのでしょうか?
トカゲの3倍のスピードで超速進化していた!
研究チームは今回、世界中の博物館にある6万点以上の絶滅および現生種のヘビ・トカゲ類の標本を対象に大規模な調査を行いました。
標本は合計で1018種にまとめられ、チームはその遺伝子解析をすることで、ヘビとトカゲの史上最大かつ最も包括的な進化系統樹を作成。
これに加えて、形態や生息域、食性(胃の内容物を調べる)などのデータも記録し、ヘビとトカゲの生態的な特徴が時代ごとにどのように変化したかを調べています。
そしてこれらの膨大なデータセットを高度な数学的・統計的モデルに投入し、両者がどれくらいのスピードで進化しているかを比較しました。

その結果、ヘビ類は驚くべきことにトカゲ類に比べて、3倍のスピードで進化をしていたことが判明したのです。
またヘビは過去に何度かの進化的な爆発を経験していることがわかりました。
チームによると、約1億2800万年前の白亜紀前期に最初のヘビが出現したとみられ、その後、約7000万年前までの間に加速度的な進化の爆発があり、そして恐竜が完全にいなくなった白亜紀の終わりである約6600万年前に再び爆発的な進化を遂げていたとのことです。