申請する人の渡航費用支払能力の証明として課税証明書や収入証明書も出さなければなりません。
外務省「一次有効の短期滞在」ビザ申請のための提出書類一覧表(CIS諸国、ウクライナ、ジョージア国籍の方)
つまりこれだけたくさんの書類が必要で手続きも結構大変になっているのは旧ソ連の出身者は日本には簡単に入国させませんよ、日本政府が身分をきっちり調べさせてもらいますと、言うことです。それだけ警戒されていると言うことです。
なぜ警戒するかと言うとウズベキスタンを含め旧ソ連諸国は日本に比べるとまだまだ収入レベルが低く日本で不法滞在して働きたいと言う人がかなりいるからです。
実は私はウズベキスタンとは結構縁があり、実家にはウズベキスタン出身の学生がホームステイしていたこともあって現地の事情は比較的よく知っています。
さらに観光ビザすらないという人間もいるはずです。つまり不法入国、不法滞在です。
日本のメディアは不法滞在者のことをただ単にビザの滞在期限が過ぎてしまったとかパスポートがうっかり執行してしまったと言うような「悪気がない外国人」として描くことがよくありますが実態は違います。
そもそも不法入国や不法滞在をする人々は悪意を持ってやっています。
さらに日本の人は海外ニュースを見ていないので知らないと思いますが実はウズベキスタンはイスラム系の過激派が近年活動活発にしていることです。
かつてソ連だった頃とは違って現在ではイスラム教の影響が非常に強くなっており、イスラム国に参加するものやウズベキスタン国内や近隣国で騒動を起こす人間もいるのです。
そういう状況の国なので入国審査が非常に厳しいわけですが、今回「出前館」で働いていたウズベキスタン人は一体どのような形で日本に入国し滞在していたのか。
入国ビザを取得するのにはこのようにある程度厳しい審査があるわけですし、日本人の身元保証人もいるはずです。しかしもしかしたら観光ビザすら取らずなんらかの形で不法入国していた可能性もあるわけです。