接客も同様である。ニセコの外資系ホテルで「外国人スタッフばかりで不快だった」という書き込みを見かけた。行ってみると確かに現地はホテル利用者もスタッフも外国人ばかりで、英語と中国語しか聞こえてこない。「日本人は自分たち家族だけなのでは?」と思えるほどであった。
外国人が多いというのは確かに正しい。だが不快に感じるかは人を選ぶ。実際にスタッフの多くは非常に好感の持てる笑顔で対応してくれるし、利用者も物静かでマナーよく過ごしており全く不満は感じなかった。むしろ、その前に宿泊した有名な老舗の高級旅館の日本人スタッフの接客の方が気になる場面があったほどである。
つまり「誰にとっての良し悪しなのか」という主観的要素が大きく、こんな変数が多い要素をあてにして意思決定をするべきではないのだ。
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以上の理由から、筆者は旅行や出張の際にレビューを見ないようにしている。開業から数年後、現場でPDCAが回りサービスが安定してから、自分の目と体験で判断するのが最も合理的である。他人の感情的な書き込みに振り回されるのではなく、自らの体験を信じるべきだろう。
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