水面で仰向けになった時は、腕を空中に上げると体は沈む。腕は水面のまま(大の字か、「気を付け」の姿勢)が有効だ。一度、釣り場の浅い所で試してみてほしい。

終盤の9月も中旬ともなると気温・水温も下がっていく。ウエットスーツ状のジャケットは体温保持やケガの防止に役立つ(若干の浮力もある)。
川で釣りをしていて石に脛(すね)をぶつけたことはないだろうか?アユ用タイツには脛の保護をうたったモデルも発売されているが、私はさらにタイツの内側(アンダータイツの内側)にサッカー用の「脛アテ」を装着している。着け始めた最初の2、3回は違和感はあったが、それをすぎると「ないと不安」になるくらい必要なグッズとなった。
アユ釣り(トモ釣り)に掛かる費用例
入門モデルではサオ、仕掛け、ベスト・タイツ・タビ、アミ(タモ)、オトリカン、引き舟などで市価10~20万円。河川の遊漁券は一日券1~3千円前後で地域などにより異なる。お得な年券(パスポート)もある。ただ、一度揃えると、以降は消耗した仕掛けと遊漁券で、ランニングコストには優れた釣りだ。

私が20代の時、上司に「アユ釣りはやらないのかね?アユ釣りをしないのは人生の損失だよ」と言われ、その時は意味が分からなかった。20代になってアユ釣りを始めて今日まで「なんで20代から始めなかったんだろう!」と、当時の言葉が名言だったとしみじみ感じる。
そんな魅力的なアユ釣りを、ひとりでも多くの人に体験してもらえたら……と願う。
<週刊つりニュース西部版APC・高原稔/TSURINEWS編>