せっかくこのあと訪れるだろう、大型カワハギに備えて、大~中型サイズで太軸タイプのハリを使用したい。吸い込みバリ(スピード)系は7.5号以上、ハゲバリ(フック)系なら4.5号以上。また、3本バリ仕掛けなので、ゲストに狙われやすい下バリは、吸い込みにくく、吐き出されにくいハゲバリ系を、上2つは吸い込み系のハリにしたり、バレが多発したハリ形状は、もう一方に変更するようにして、当日の「当たりバリ」を探すのも手。

3. エサ

エサの硬さや大きさは、ゲストの活性の高さで変える。

エサ付け方法はセオリーどおり、水管→ベロ→ワタの順でOK。ただし、ゲストが多い時は、エサ持ち優先でアサリをソルトで締めた硬め、ゲストが少ない時は、できるだけ軟らかい状態のアサリを使うほうが食い込みがよく、ハリ掛かりさせやすい。

4. 「動と静」のメリハリ

誘いは「動と静」のメリハリをしっかりつける。前記のとおり、産卵直後の個体は体力回復のため活発にエサを追って食うが、産卵前や直後の個体は、非常に活性が低く、エサを食っても動かない、いわゆる居食いが多く、とても小さなアタリしか出さない個体が存在する。

浅場狙いのため、まずは軽くキャストして、少しでも広範囲を探り、カワハギに自分の仕掛け(エサ)を見つけてもらう工夫が必要。

「尺ハギを釣る夏!」船のカワハギ釣りで大型を攻略する5つの鉄則とは?夏カワハギをゲット(提供:週刊つりニュース西部版 宮澤幸則)

着底後イトフケを取ったら、海底の状況をチェック。砂地のような軟らかい底質なら、しっかり10秒以上の叩きを入れ、集寄やオモリを動かし、3本バリの仕掛けをアピール。活性の高いカワハギ個体を周りから集めるイメージ。その後は叩きを止め、集寄や中オモリを使って仕掛けを弛ませ、トラギスやベラ、キタマクラなどゲストの活性に合わせる。

ゲストのアタリがでないような、なるべく長い止め(ロングステイ)で低活性の個体にじっくりエサを見せて穂先に集中。小さいアタリを見逃さず掛けアワせるようにする。