一方、私が時折行くカナダのある建物内の中華系商店街とフードコート。ここの特徴は何十店舗もある生鮮食料品とフードコートでは支払いは全部現金のみという豪快さであります。なのでここに行くときは銀行で現金を下ろしてから行かないと何も買えないという不思議なところですが、生鮮品は安く、フードコートは知る人ぞ知るレベルで、お手軽中華天国なので人のごった返し方はハンパではなく、キャッシュレス決済方法がビジネスを活性化させるというマーケティングの反証的存在です。
私はこのブログで相当前、たぶん、10数年前に日本から現金がなくなる時代が来ると何度か書かせていただいたのですが、その頃からよく反論を頂戴しておりました。「そんなわけない」と。でもそんなわけある訳です。「お前、香典はどうするのだ、結婚式のお祝いは…」とも指摘されましたが、そちらもデジタル化が進み、一部からは「味気ない」とコメントもありました。でも慣れてしまえば「香典、3000円、ハイ」とスマホでパッパと済ませてしまえば義理香典も義理結婚祝いも気にならないのであります。
その昔、冠婚葬祭は祝儀袋や不祝儀袋をコンビニで買い、その中に現金を詰め、しかも結婚式ならピン札をいれよ、と言われ、更に慣れない筆ペンで汚い字を書き、人前にさらさねばならないかと思うと私は今の時代にほっとしているのであります。
日本のキャッシュレス率は24年で42.8%だそうで確実にこの比率は上がっており、たぶん、27年ごろに50%を超える勢いです。先日話題に振ったステーブルコインがこの後確実に普及するのでキャッシュレス比率は加速度的に上昇するかもしれません。他方、まだ現金決済なのが病院、床屋や理容室、郵便局や宅配もそうです。私は業務上、日本で宅配着払いが結構あるのですが、10万とか20万円とかを宅配時に現金払いかい、と思うとぞっとするときもあります。理髪店は何故か、レシートをくれたことがないので税務署はどう監視しているのでしょうか?まさか洗髪する水の量で脱税の有無を調べるとか…。(昔、あるラブホが脱税していたのを税務署が水道料から見破ったケースがありましたね。)