さらに、たとえ短い時間であっても、定期的に休息を取ることが重要だと分かっています。
例えば米イリノイ大学の研究によると、長時間の作業の合間に短い休憩(わずか数分)を入れることで、 集中力の持続が高まることが証明されています。
これは、「ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)」などの時間管理術が科学的にも正当性を持つことを裏付けています。
そして休むことは、私たちがストレスを抱えないうえでも非常に重要です。
「休むことは戦略である」 一流が実践する持続性の科学
ムーン氏が特に警鐘を鳴らしているのが、休まずに頑張り続けることの危険性です。
人は過度な労働を続けると、ストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が高まり、 慢性的な疲労や不眠、免疫力の低下、情緒不安定、さらにはうつ病やバーンアウト(燃え尽き症候群)へとつながります。
これらは単なる“気の持ちよう”ではなく、生理学的な問題なのです。
誰もが「休息」を取り入れる必要があります。
実際、ムーン氏も、過去1年でサミットの開催、ポッドキャストを開設、書籍の出版という怒涛の活動をこなした結果、「休まなければ倒れると自覚した」と述べています。
そこで彼女が行ったのは、「何もしないことをスケジュールに入れる」という方法です。
例えば、朝の時間をゆっくりと過ごしたり、長めの散歩を楽しんだり、メールを完全にシャットアウトする時間を確保したりしました。
これらを日常に取り入れることで、「再び創造性やエネルギーが戻ってきた」と語っています。
ここで重要なのは、休むことを「報酬」ではなく「戦略」として扱うことです。
一流のプロたちはこのことを本能的に理解しています。
例えばスティーブ・ジョブズは創造的な思考のために長い散歩を習慣にしていました。
また、一流のアスリートもトレーニング日と同じように休息日もスケジュールに組み込んでいます。
さらに、医学の世界でも、治癒は活動中ではなく休息中に進むことが知られています。