しかもこれを更に複雑にしたのはトランプ氏が「そんなら中国とのディールを進めるわい」としたことです。中国とインドはもともとは犬猿の関係。インドとしては「ふざけるな!」であります。そこでモディ氏は8月31日に中国に行き、習近平氏との関係改善を図ると見込まれています。モディ氏は習氏に囁くのでしょう。「トランプ氏の賞味期限は長くないですよ。もう少しの我慢かと」と。
外国人を追い出したトランプ政策もあとで火がつくでしょう。それは「船頭多くして船山に上る」であります。もともと安くてよく働く労働力であった外国人を追っ払い、冷たい仕打ちをした結果、残ったのは給与が高く、注文が多い船頭ばかり。これではビジネスはできないのです。
流行を社会学的に捉えようが、経営学的見地からサプライズ感をマーケティング手法に取り入れたとしてもそれはギミック(手品)のようなものであると気がつくにはさほど時間がかからないと私はかなり強く思いつつある今日この頃であります。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年8月27日の記事より転載させていただきました。