市場関係者の声を読む限り、関税に伴う価格上昇の可能性は ①在庫があるのでまだ我慢できる ②輸出国が関税分を飲み込んだ といった形で必死の抵抗をしている公算が高いようです。しかしそれらのクスリはもってあと数か月で、そうならば今年のサンクスギビングやクリスマス商戦では高い価格が提示されるのではないか、とされます。つまりインフレです。故に今、利下げしてもインフレとなり、再び利上げする余地を残す、というのがパウエル氏の言い分だと私は考えています。

ただここにも議論はあり、インフレになるのと消費が熱を帯びるのとは別物であり、FRBが本来の意味で対処する利上げとは消費の過熱感を消火するために利上げするのであって今回のように消費者を置いてきぼりにする可能性があるインフレとは意味が違うのではないでしょうか?

私が今日、ツラツラと書いた中でも何をどう見るか、様々な視点があることはご理解いただければと思います。FRBは今後、今までとは違ったレベルの白熱した議論を展開せざるを得ず、パウエル氏は守勢に回る、こう見ています。足並みは当然、乱れがちになるかもしれませんが、それはアメリカ経済の行方が占いにくくなってきたとも言えるかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年8月26日の記事より転載させていただきました。