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旅行やコンサートなど、楽しい予定を先にカレンダーに入れるだけで、仕事の効率が劇的に変わるとしたら?そんな意外な習慣が、実は最強のスケジュール術になることをご存じですか。時間に追われる日々から抜け出すヒントが詰まっています。

今回は、遊びを優先するだけでタイパが劇的に変わる理由について、『賢い人の質と速さを両立させる時短100式(森田ゆき・かんき出版)』から再構成してお届けします。

楽しみな予定を真っ先に押さえる

タイパのよい仕事のやり方をするためには、スケジュールを立てる際、まずは「プライベートの楽しみなイベント」の枠を真っ先に押さえておきましょう。具体的には、旅行や帰省の計画、家族や友人と遊ぶ約束、推しのイベントやコンサート、応援しているスポーツチームの試合、そして子育て中の人であれば運動会や発表会といった、園や学校の行事などが挙げられます。

なぜこのようなスケジュールの組み方をするのかというと、「人生を楽しむために仕事をしている」という感覚を持ってほしいからです。このような感覚を持つと、「効率的に仕事を終わらせてさっさと遊ぼう」「思い切り楽しみたいから早く仕事を終わらせよう」といった考え方になるため、日々の生活にメリハリがつき、仕事にも張り合いが出るようになります。つまり、自然とタイパのよいやり方を工夫するようになるのです。

中には、仕事が楽しくて仕方のない人や、仕事が生きがいの人もいるかもしれません。しかし、仕事の予定を最優先にしてしまうと、常に仕事や時間に追われた感覚で生きることになります。いくら仕事が好きで楽しかったとしても、ずっとそのような状態が続けば、どこかで虚しさを感じたり、いつか体の調子を崩したりしてしまいます。

また、「家に帰ってもすることがない」「休みの日にすることがなくて暇」などの理由で、「仕事をしていたほうが気が楽」と考えている人もいるかもしれませんが、「することがない」という考え方を変えることがタイパを高める一歩になります。