最近驚いたことが、かつては欧州では最も反日的だったイギリスの保守系の新聞やテレビさえ、ここ最近は広島と長崎への原爆投下は不必要なことであったと言う意見を報道することが目立ってきていることです。
イギリスの保守系新聞でありかなり愛国的なDaily Mailのコラムニストピーター・ヒッチンス氏は、今年の8月7日のコラムで「広島に原爆を落としたのはモラル的に許されないとだったと認めたくないがために、仕方がないことだったというのか?」と語り、 アメリカの歴史学者である長谷川毅教授の著書を引用し、日本が幸福を認めたのはソ連が連合国側で先頭に参加したからであって原爆を落とされたからではないと言うことを強調しています。
ヒッチンス氏の 父親はイギリス海軍に所属しており日本軍と戦ったので死ぬまで日本に原爆を落としたのはさらなる被害を防ぐために正しいことであった、 原爆を落とさなければ日本人は戦い続けただろうと言うことを言っていたそうです。
彼の父親のような見方はこれまでイギリスやアメリカだけではなく欧州大陸やカナダ、オーストラリアでもごく当たり前の見解でした。
海外かぶれの日本人が言わない 欧米住んだら地獄だった件(8月25日発売)
日本の人は海外で広島や長崎のことを現地の人と議論すると言う機会がないので実感してないかもしれませんが、 日本が被害者であったことや原爆の脅威がどれだけ恐ろしいものであったかと言うことを語っても大半の人は日本が戦争を止めなかったから仕方がないのだと言うのが当たり前だったのです。