たとえばヒキガエルの場合、ヘビなどの捕食者の情報が左視野(右脳 / 恐怖)に入るとジャンプする確率が高くなり、エサの情報が右視野(左脳 / 食欲)に入ると舌を右側にむけて射出する確率が高まります。
またカメレオンの場合、左目で別のカメレオンを見た場合、体の色が変化して攻撃的になることが報告されています。
さらに鳥の場合には、左目をつかってエサを探し、右目を使って捕食者を警戒することを好むことも報告されています。
どうやら犬のしっぽの振りが犬の気持ちによって左右に偏るのも、犬の脳も左右で担当する機能が異なるからなのでしょう。
もし今度、身近な犬に接する機会があったら、しっぽの振る向きに注意してみると彼らの気持ちがわかるかもしれません。
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参考文献
Dogs wag their tails to the right for people they love
https://www.earth.com/news/dogs-wag-their-tails-to-the-right-for-people-they-love/
元論文
Left-right asymmetry and attractor-like dynamics of dog’s tail wagging during dog-human interactions
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004222010197
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部