韓国はプラス側で推移しているのが興味深いですね。
北欧諸国だけでなく、政府の財産所得は必ずしもマイナスというわけではないという事になると思います。
5. 対GDP比の国際比較
最後に対GDP比の国際比較をしてみましょう。

図6 財産所得(正味) 対GDP比 一般政府 2023年OECD Data Explorerより
図6がOECD各国の政府の財産所得(正味)対GDP比の国際比較です。
ノルウェーが16.4%で圧倒的な受け取り超過なのが印象的です。
これだけの財産所得が得られるのは羨ましい限りですね。
上位はフィンランド、デンマーク、スウェーデンなど北欧諸国、バルト三国、ルクセンブルク、スイスの高所得国が占めます。
チリがプラスなのが意外かもしれません。
日本は韓国と共にプラスで、先進国の中では上位となっています。
アメリカ、イタリアはマイナス水準がかなり大きく、政府の財産所得が支払い超過になっている事になります。

図7 金融資産・負債残高 対GDP比 一般政府 2021年OECD.Statより
図7は、主要先進国の政府の金融資産・負債残高 対GDP比を比較したものです。
日本は負債水準が最も高く、正味の金融資産・負債差額で見てもイタリアに次いでマイナス水準の高い国です。
同様に金融資産・負債差額のマイナス維水準の高いアメリカは、イタリアと共に政府の財産所得が大きくマイナスとなっています。
一方で、この2国と同程度の金融資産・負債差額水準の日本は、財産所得で見ればむしろプラスで、大きく傾向が異なります。
6. 政府の財産所得の特徴
今回は政府の財産所得についてご紹介しました。
日本は負債残高、金融資産・負債残高で見ればアメリカやイタリアと近い水準で、かなりマイナス額が大きい国です。
一般的には負債残高に応じて財産所得の支払額も大きくなるはずですが、日本の場合はかなり少なく抑えられています。
アメリカ、イタリアが正味の財産所得が大きくマイナスなのに対して、日本はプラスですらあるのが大変興味深い傾向ですね。