まずは政府の財産所得(正味)について、人口1人あたりのドル換算値から見てみましょう。

図3 1人あたり財産所得(正味) 一般政府OECD Data Explorerより
図3が人口1人あたりの政府の財産所得(正味)の推移です。
日本は1980年代からアメリカやカナダと比べると比較的低い水準で推移していた事がわかります。
とりわけ近年はマイナス水準が小さく、拡大傾向の続くアメリカとは対照的です。
元々の水準が大きいイタリアは、アップダウンしつつもやや縮小していたり、イギリスは近年大きく拡大傾向など国によって傾向が異なります。
3. 1人あたりの国際比較
つづいて、もっと広い範囲で国際比較をしてみましょう。

図4 1人あたり財産所得(正味) 一般政府 2023年OECD Data Explorerより
図4がOECD各国の政府の1人あたり財産所得(正味)の国際比較です。
ノルウェーが圧倒的な水準となっていますが、フィンランド、デンマーク、スウェーデンなどの北欧諸国や、ルクセンブルク、スイスなど所得水準の高い国が上位となっています。
韓国、日本も先進国の中では政府の財産所得がプラスの上位グループとなっています。
最も財産所得の支払が多いのがアメリカで、イギリス、イタリア、フランスもマイナス額が大きい国となっています。
国債残高が極端に多いと言われる割に、日本の政府は利払いが少ないという特徴があるのかもしれません。
4. 対GDP比の推移
もう一つの比較方法として、財産所得(正味)の対GDP比についても見ていきましょう。

図5 財産所得(正味) 対GDP比 一般政府OECD Data Explorerより
図5は主要先進国の政府の財産所得(正味)対GDP比の推移をグラフ化したものです。
日本はやはりかなりマイナス水準の低い状態で推移していて、どちらかと言えば縮小傾向である事がわかります。
ドイツやカナダ、イタリアも縮小傾向です。