サンプルワードには「Rewashington」という文字が使用されています。

その結果、参加者の読書速度は、フォントの種類によって大きな違いが出ることがわかりました。
読むスピードが”最も速くなったフォント”を”最も遅くなったフォント”と比べてみると、参加者の読書速度(WPM:words-per-min、1分間に読める単語数で計測)は、最大35%も向上することが示されています。
そして重要な点として、読むスピードが速くなっても、参加者の読解力は落ちることなく、維持されていました。
ただし、読書速度を最大化するフォントは参加者によって異なり、自分に最も適したフォントを探す必要があるようです。
加えて、フォントに対する個人の好みが読書速度を予測するとは限らず、読者は必ずしも自分の理想のフォントを認識していないことも明らかになりました。
つまり、好きなフォントがあるからといって、それがあなたの読書速度を上げてくれる最適な形式とは限らないのです。
もしかしたら、あなたの嫌いなフォントこそが、あなたの読書速度を最大化してくれるかもしれません。
ちなみに、自分に最適なフォントは、こちらのVirtual Readability Labテスト(英語のみ)を受けることで探せます。

Readability Consortiumのディレクターで、本研究主任のベン・ソーヤー(Ben Sawyer)氏は、今回の結果について、「自分に合ったメガネを探すように、フォントを認識するべきだ」と指摘します。
「適切なフォントを使用することで、個々人のテキストの見え方は大きく変わり、より速く文章を読めるようになるでしょう。