まず、大きなニュースとなったのが、東京ヴェルディの主力であったMF翁長聖の加入だ。J1復帰初年度の昨季、東京Vで37試合とほぼすべての試合に出場し4ゴールを挙げたサイドのスペシャリストが、2019年以来となる長崎復帰を果たした。2023シーズンには町田ゼルビアでJ1昇格とJ2優勝を果たした中核選手でもあり、激化する上位争いで頼りになるのは間違いない。さらに、2023シーズンまで鹿島アントラーズで活躍したMFディエゴ・ピトゥカも獲得。中盤の底から得点力も期待できるブラジル人を新たに得ている。
決して小さくない戦力流出もあったが、代わりに加わった戦力はいずれもJ1クラスであることから評価を3位とした。惜しくも昇格を逃した昨季の悔しさを払拭するため、新戦力にかかる期待は日増しに高まっているに違いない。

2位:徳島ヴォルティス
新加入選手
- 宮崎純真(ヴァンフォーレ甲府より完全移籍)
- モヨ・マルコム強志(V・ファーレン長崎より完全移籍)
- 井上聖也(アビスパ福岡より期限付き移籍)
- 青木心(テゲバジャーロ宮崎より完全移籍)
昨年は開幕戦でヴァンフォーレ甲府に1-5と大敗し、3連敗スタートの上に主力選手の退団や監督交代とシーズン序盤は大混乱に陥った徳島ヴォルティス。しかし、それでも徐々に体勢を立て直し終わってみれば8位と一桁順位で終え今季を迎えていた。そして現在はプレーオフ圏内の5位で終盤戦へと突入している。
そんな徳島は、今夏守備陣を中心に複数の選手を獲得している。センターバックではJ1のアビスパ福岡よりDF井上聖也が加入。リーグトップの失点の少なさを誇るチームの守備がさらに堅牢なものとなる補強が叶った。一方で課題の攻撃面にも関わってきそうなのが、DFモヨ・マルコム強志とFW宮崎純真の加入だ。特に宮崎は甲府で毎年コンスタントに得点を挙げており、得点力の底上げが期待できる補強となっている。