セリエAで注目したいのが、ユベントス所属のMFファビオ・ミレッティだ。トリノ生まれの22歳で、ユベントスの下部組織出身。2021年にトップチームデビューを果たした。
その後は少しずつ出場時間を増やし、2023/24シーズンにはジェノアへ期限付き移籍。ジェノアでは25試合に出場し、3ゴールを挙げている。
ミレッティの魅力は、豊富な運動量と的確なポジショニングで中盤を広くカバーできる点にある。さらに、前線へ積極的に飛び出して得点に絡む姿勢も特徴で、守備と攻撃の両面をこなせる万能型MFとして高い評価を受けている。
現在は怪我の影響で開幕戦は欠場が濃厚だが、持ち前の技術と判断力を武器に、復帰後は再びチームの戦力となるはずだ。ジェノアで培った経験を生かし、さらなる飛躍が期待される。

リーグ・アン/ギヨーム・レステ(トゥールーズ)
リーグ・アンで輝きを見せているのは、トゥールーズの守護神ギヨーム・レステだ。19歳という若さで正GKの座を掴み、昨シーズンは7つのクリーンシートを達成している。
レステの最大の武器は抜群のシュートストップ能力にある。特にペナルティーエリア外から放たれたミドルシュートへの反応速度はリーグ屈指と評価されており、若手ながら安定感のある守備を披露している。
さらに、足元の技術も磨かれており、ビルドアップの局面でも積極的に関与。将来的にはフランス代表の守護神となる可能性が高く、すでに欧州のビッグクラブも関心を寄せている。今シーズンのパフォーマンス次第では、一気にステップアップ移籍を果たすことも十分に考えられるだろう。

次代を担う逸材たちの「いま」
ここで紹介した5人の選手たちは、FWラミン・ヤマル(バルセロナ)やMFジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)のように、現時点で“ワールドクラス”と評されているわけではない。しかし、それぞれのクラブで欠かせない役割を担い始めているのは確かだ。