
欧州サッカーは新シーズンが幕を開け、各クラブは新戦力の補強や戦術の再構築に余念がない。そんな中で注目したいのが、未来のスター候補となる若手選手たちだ。まだ知名度こそ高くないものの、所属クラブで着実に存在感を示しており、注目が高まりつつある。
ここでは、プレミアリーグ(イングランド1部)、ラ・リーガ(スペイン1部)、ブンデスリーガ(ドイツ1部)、セリエA(イタリア1部)、リーグ・アン(フランス1部)の欧州5大リーグの中から、2025/26シーズンに飛躍が期待される若手選手をリーグごとに紹介していく。

プレミアリーグ/アダム・ウォートン(クリスタル・パレス)
プレミアリーグで注目を集める若手の1人が、クリスタル・パレスのMFアダム・ウォートン(21歳)だ。2024/25シーズンはチームメイトの日本代表MF鎌田大地と中盤でコンビを組み、チームの軸としてプレー。シーズン途中には負傷離脱の不運もあったが、復帰後は再びレギュラーに定着し、リーグ戦20試合に出場した。
ライン間を通す正確な縦パスや、素早いサイドチェンジで相手の守備網を揺さぶる能力が大きな武器。広い視野と的確な判断で攻撃のリズムを作り出す一方、守備では球際の強さや読みの鋭さを発揮するなど攻守両面で存在感を示す万能型MFだ。
2024/25シーズンにはFAカップ制覇にも大きく貢献。若手ながらチームの快進撃を支えるパフォーマンスを披露し、国内外からの評価は一層高まりつつある。

ラ・リーガ/フラン・ペレス(ラージョ・バジェカーノ)
ラ・リーガで注目したいのは、22歳のMFフラン・ペレスだ。バレンシアのカンテラ(下部組織)出身で、期待のサイドアタッカーとして早くからトップチームで出場機会を得てきた。2025年夏には、新天地ラージョ・バジェカーノへ移籍し、若手育成に定評のあるクラブで新たなチャレンジをスタートさせている。