なぜ処理済みの水道水にフォーラーネグレリアが存在していたのか、現在、原因を調査中です。
このアメーバは25〜45℃の温水を好み、近年の地球温暖化の影響で生息域が拡大していることが科学者たちによって指摘されています。
今後、こうした感染例はますます増加する可能性があるのです。
ちなみに日本国内では、フォーラーネグレリアによる感染例は極めて稀です。
また、しっかりと塩素処理された水道水を飲むだけでは感染することはありません。
問題は「水が鼻に入ること」なので、適切な衛生管理をしていれば、恐れる必要はないのです。
とはいえ、「安全だと思っていた水の中に見えない脅威が潜んでいるかもしれない」と考えると、普段何気なく使っている水にも慎重さを持つことの大切さを改めて感じさせられますね。
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参考文献
‘Brain-eating amoeba’ with 97% fatality rate found in tap water
https://newatlas.com/infectious-diseases/brain-eating-amoeba-water/
Potentially deadly brain-eating amoeba found in Charleville, Augathella’s water supply
https://www.abc.net.au/news/2025-08-11/naegleria-fowleri-murweh-shire-rural-queensland-drinking-water/105636078
ライター
矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。
編集者
ナゾロジー 編集部