低コストで数多く展開できる点も魅力で、ある研究では自律型の小型ロボットに比べ「長時間稼働できて経済的」といったメリットが指摘されています。
研究チームは今回の成果を基に、さらに信頼性と量産性を高めるシステムへの改良を進めるとしています。
今回の技術はまだプロトタイプ段階ですが、今後さらなる改良が進めば実用化に近づくと考えられます。
電極の装着成功率や昆虫への負荷低減など課題は残るものの、研究チームはより頑丈で普遍的な設計にすることで様々なサイズの昆虫にも対応できると報告しています。
将来的には、AIの画像認識精度向上やロボットアームの洗練によって完全自動ラインで次々と昆虫に“改造手術”を施す「サイボーグ昆虫工場」が実現するかもしれません。
そして、その工場から生まれたサイボーグ昆虫の軍団が、人間に代わって危険な現場へと飛び込み、私たちの安全を守る頼もしい小さな救助隊として活躍する日が来ることが期待されます。
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参考文献
AI活用しサイボーグ昆虫を自動生産~インフラ点検や探索活動などに応用~
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20250728/index.html
元論文
Cyborg insect factory: automatic assembly for insect-computer hybrid robot via vision-guided robotic arm manipulation of custom bipolar electrodes
https://doi.org/10.1038/s41467-025-60779-1
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。