今年も列島を猛暑が襲っている。涼しさを求めるならヤマに逃げるしかないだろう。山梨県富士河口湖町にある精進湖なら標高が900mあり、晴れた日中でもパラソルがあれば汗をかくことなく釣りができる。しかも魚影は山上湖のなかではトップクラスであり、近年は型も驚くほどよくなっている。狙うは本湖筋で、であれば立地的に有利な金風荘利用が便利だ。同湖に精通した舟宿オーナーの助言を頼りに、ヤマの釣りを思いっきり満喫してほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース・伊藤さとし)
精進湖の概況
精進湖は富士五湖の1つで水面標高は約902m。西湖・本栖湖も同じ標高であり、かつては一つの湖だったとする説が有力だ。標高は同じでも水深は大きく異なり、もっとも深いのが本栖湖で約125m、次いで西湖が76m、もっとも浅く面積の小さいのが精進湖で約16mとされている。

小さく浅い自然湖ではあるが、ヘラの魚影は五湖でもっとも濃い。これは長年にわたる成魚放流の成果であり、今後も規模は縮小されながらも継続されるだろう。また近年では型も驚くほどよくなっており、かつての型の西湖、数の精進湖の定説は崩れかかっている。
ポイント
この時期は水深がある本湖筋がメインで、とくに中央ロープの人気が高い。取材時も湖畔荘から出舟の例会組が同ロープにほとんど並んだほど。こうなると距離的にも有利なのが金風荘であり、とくに日曜日などの混雑時はこの恩恵を受けやすい。また同店オーナーが現役のフィッシャーマンであり精進湖の釣りに精通しているので、ポイントなどに迷ったら相談してみるといいだろう。

もし中央ロープが人災気味なら大割れ、小割れがあるし、天神ロープなども近い。逃げ場に困らないので、ひいきの舟宿がないなら金風荘の利用をお勧めしたい。余談だが配達弁当のカツ丼が絶品なのも付け加えておく。カツが大きくご飯もたっぷり盛られているので、おなかがいっぱいになること請け合いだ。