私が思うコンビニの基本はやっぱり「そこで何を買うか」がベースだと思うのです。その際、コンビニの商品と比べるならイオングループが展開する「まいばすけっと」が便利だと思っています。首都圏を中心に1200店舗ほど展開しており、店舗数倍増計画を示しています。食品に関していうならコンビニに比べ、こちらの方がはるかに優れています。つまり食品に特化しているわけです。価格も魅力的です。
スーパーマーケットの強みは総菜コーナーかもしれません。コンビニは総菜というより弁当なので夕飯のおかずという点ではスーパーの総菜コーナーにはなかなか勝てないものがあります。そこに表れたのが今回首都圏進出をしようというトライアルという会社です。
先日、西友を買収し、破竹の勢いで成長しているスーパーですが、小型店のトライアルGOがいよいよ東京にも進出する見込みです。ここは様々な効率的経営が有名で、値札の電子化やアプリによる決済で買い物の際に財布がいらなくなるという仕組みもとりこんでいます。トライアルは弁当、総菜系に強みがあり、価格が激安なことでも知られています。
もっと言えば、あのドンキの親会社、パンパシフィック インターナショナル社が食品を中心とした店舗を展開すると日経が報じています。同社は「驚安堂」という食品を主体とした別チェーンがあります。
かつて家の近くにあったので時々行ったのですが、確かに安いのですが、なんだか訳あり商品みたいな気がして正直買うのに若干の気おくれがあったのをよく覚えています。これも3年と持たず閉店しているので利益率が低くて売り上げが十分ではなかったということでしょう。そのドンキが食品中心店舗をだすなら一種のリベンジ的な展開になるような気がします。

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つまり、コンビニの牙城にライバルとされるドラッグストアを始め、小型スーパーのまいばすけっとやトライアルGOなどが進出してくるとそれぞれの特徴が強く出る結果、クライアントはもっと割れるというのが私の予想です。