なお、ロシアの独立系ニュースポータル「メディアゾナ」は、2022年2月24日から2025年7月31日までの間にウクライナで殺害されたロシア兵12万1507人の身元を確認した。実際の犠牲者数ははるかに多いという。8月1日までに陸軍およびその他の治安部隊の将校5,432人が戦死した。戦死者の大半は33歳から35歳だった。

(上記の情報はNTVのフォーゲル記者の記事とWSJの情報に基づく)

ちなみに、プーチン大統領が戦争を継続できるのは原油、天然ガスの輸出からの収入があるからだ。EUは石油や石炭などの化石燃料とは異なり、ガスに対する制裁はまだ発動していない。EU統計局ユーロスタットによると、EUは2025年上半期にロシアから約44億8000万ユーロ相当の液化天然ガス(LNG)を輸入した。昨年の同時期には、約34億7000万ユーロ相当のガスが輸入された。EUは2028年からロシアからの天然ガス輸入を停止する予定だが、それまで、欧州諸国はプーチン氏に軍資金を提供しているわけだ。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年8月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。