4. カイラーサナータ寺院(インド)

(画像=Photo by Y. Shishido(CC BY-SA 3.0))
世界最大級の石窟寺院として知られるこの寺院は、もはや建築という言葉では表現できない。なぜなら、これは「建てられた」のではなく、一枚の巨大な岩から「彫り出された」ものだからだ。
マハーラーシュトラ州エローラにあるこの寺院は、8世紀頃に建設されたとされている。研究者によれば、建設者たちは岩山の上から下に向かって、垂直に彫り進めるという前代未聞の方法を用いたと考えられている。ハンマーやノミ、つるはしといった原始的な道具だけで、これほど巨大で複雑な構造物を、どうやって一つの岩から削り出したのか。その技術と労力は、現代人の想像を絶する。

(画像=Photo by Y. Shishido(CC BY-SA 3.0))
これらの古代寺院が示すのは、古代文明が我々の想像を遥かに超える高度な知識と技術を持っていたという紛れもない事実である。彼らは一体何者だったのか、そしてその技術はどこへ消えたのか。謎は、深まるばかりだ。
参考:The Ancient Code、ほか
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