レーザーのような精密加工、80トンを超える巨石の運搬と設置…。数千年前に建てられた古代寺院の数々は、我々が抱く「古代文化」のイメージを根底から覆す、驚異的な技術の結晶である。現代の重機や動力工具なしに、古代の人々はいかにしてこれらの建造物を創り上げたのか。それは、我々がまだ知らない、失われた超古代文明の存在を示唆しているのかもしれない。
1. コナーラクのスーリヤ寺院(インド)

(画像=Konark Sub Temple Front view(パブリック・ドメイン) / 提供:Vinayreddym)
インドのオリッサ州に位置するこの寺院は、1255年にスーリヤ神(太陽神)を祀るために建てられた。巨大な「戦車」をかたどったその姿は圧巻で、精巧に彫刻された24個の車輪が特徴的だ。驚くべきことに、この車輪は単なる装飾ではない。実はこれ、日時計として機能しており、スポークが落とす影によって正確な時刻を計算することができるのだ。

(画像=CC 表示-継承 3.0,リンク)
さらに驚くべきは、かつてこの寺院の頂上には、52トンもの巨大な磁石が設置されていたという伝説である。この磁石の力によって、寺院の本尊は空中に浮遊していたと信じられている。