2. パドマナーバスワーミ寺院(インド)

80トンの巨石を運び、一枚岩から神殿を彫り出したのは“古代の超技術”なのか… 常識を覆す4つの神秘的な古代寺院の画像3
(画像=ByRahulrnath001–Own work,CC BY-SA 4.0,Link)

 同じくインドのケーララ州にあるこの寺院は、世界で最も裕福なヒンドゥー教寺院として知られている。その地下には8つの秘密の宝物庫があり、これまでに開けられた5つの宝物庫からは、推定220億ドル(約3.3兆円)相当の金や宝石が発見された。

 しかし、最も謎に満ちているのは、未だ開けられていない最後の宝物庫「ヴォールトB」だ。その入口は巨大な鉄の扉で固く閉ざされ、扉には2匹の巨大なコブラが描かれている。これは、侵入しようとする者への警告だ。伝説によれば、この扉は神秘的な呪文を知る者だけが開けることができ、力ずくで開けようとすれば、世界に大きな不幸がもたらされるという。

3. ブリハディーシュヴァラ寺院(インド)

80トンの巨石を運び、一枚岩から神殿を彫り出したのは“古代の超技術”なのか… 常識を覆す4つの神秘的な古代寺院の画像4
(画像=Vishnu R Haripad–投稿者自身による著作物,CC 表示-継承 4.0,リンクによる)

 シヴァ神に捧げられたこの寺院は1010年に建立された、インド最大級の寺院の一つである。注目すべきは、その建材だ。寺院全体が花崗岩で造られているが、最も近い採石場は60kmも離れている。推定13万トンもの花崗岩を、古代の人々はどうやって運び込んだのだろうか。

 さらに驚異的なのは、寺院の頂上に鎮座する「クンバム」と呼ばれる円形の構造物だ。これも一枚の花崗岩から彫り出されており、その重さはなんと約80トン。1000年以上も前、クレーンもない時代に、どのような方法で巨石を高さ40メートルの寺院の頂上まで持ち上げたのか、その方法は今なお謎に包まれている。