理解不能なアート、その名も「芸術家の糞」

7. ピエロ・マンゾーニの『芸術家の糞』

1缶1500万円超えも! 世界で最も高価な「ウンチ」7選の画像6
(画像=By Jens Cederskjold,CC BY 3.0,Link)

 ピエロ・マンゾーニは、イタリアの前衛芸術家だ。「何が芸術と見なされるのか」という定義そのものに挑戦したことで知られる。彼の最も有名な作品の一つが、『Merda d’Artista』。イタリア語で、文字通り「芸術家の糞」である。

 1961年、マンゾーニは自らの大便を90個の小さな缶に詰め、「芸術家の糞、内容量30g、新鮮なまま保存、1961年5月製造・缶詰」というラベルを貼った。制作当時、この缶詰は同じ重さの金の価格、つまり37ドルで値付けされた。しかし、その価値は年々上昇。現在、オークションに出品されれば、1缶が10万ドル(約1500万円)を優に超える価格で落札されている。もはや、何が価値を持つのか、分からなくなってくる世界である。

 もはや何が宝で何がクソなのか分からない時代。あなたの足元に転がるソレも、明日には億万長者への切符かもしれない……?

参考:Oddee、ほか

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。