■持ち運びは「やや不便」

(画像=『Sirabee』より引用)
コスプレ広場で気分を良くした記者は同人サークルが多数出展している室内に移動します。日傘部分はワンタッチで閉じられるので、なるべくサイズを小さくして動きます。
しかし、館内はすでに混雑した電車内のように人で溢れかえっており、通り過ぎる参加者とたびたび当たってしまったためすぐに着用を断念。みなさんの予想どおり人が多く動き回る環境での装着は困難です。

(画像=『Sirabee』より引用)
そして、さらに短所と感じたのが体から外した後の持ち運び。
通常の日傘だと折り畳んで小さく収納できますが、同商品はそれができないので常に手につかんでいなくてはいけません。折り畳んでも長さは約65cmあるので、手荷物としてはかなり大きいと言えましょう。これ用のトートバッグとかあったらいいのに…。
■さらなるニーズを求めて…

(画像=『Sirabee』より引用)
と、灼熱のコミケ会場で試した筆者ですが、最も体力を温存したい待機列や写真撮影時では十二分に性能の良さを感じることができました。一方、使用前後の持ち運びには苦労した、というのがまとめになります。
しかし「こんな商品が出てきて欲しかった!」と待望していた人も多く、サンコー担当者は「2024年に初代のブラックを発売。400台ほど売れ、公式通販分は9月に1度売り切れました。想定よりも反響があったので、2025年は900台と昨年より多く生産し、7月時点で500台売り上げています」と筆者の取材に対し回答をくれました。
「(畑作業や撮影など)外作業もそうですが、ベビーカーやお子様と手を繋がないといけないシーンなどにもいい!という声もあり意外な需要も実感いたしました」と、さらなるニーズに気がついたとも。
持ち運びが簡易化すれば夏コミケのスタンダードになる可能性も秘めているこの商品。今後の展開にぜひ期待したいところです。