ここではユニークな見た目を持つスッポンタケをいくつか紹介したいと思います。
キツネノロウソク

北半球の温帯域、特にヨーロッパに分布するスッポンタケ科のキツネノロウソク。
このキノコも先端に悪臭を放って虫をおびき寄せるグレバと呼ばれる胞子を含む粘液を出す部位があります。
この先端が炎のよう紅色で根本の方が白くなるためロウソクと呼ばれるようになったようです。
「キツネの」と呼ばれるようになった理由はわかりませんが、北海道などキツネが多い北の地域でも見られるキノコのため、日本ではキツネと一緒の姿がよく目撃されたのかもしれません。
海外ではイヌのような悪臭があると言われているので、その臭いが名前の由来となっている可能性もあるでしょう。
タコスッポンタケ

オーストラリア原産で、現在は世界中に分布している「タコスッポンタケ」。
確かにタコの触手のような見た目をしていますが、その毒々しい見た目から海外では「悪魔の指」や「エイリアンの卵」という呼び方をされています。
「エイリアンの卵」は開いた状態では意味がよくわからないかもしれませんが、先に説明したようにタコスッポンタケは、卵状の幼菌から急速に成長してきます。
その成長の様子を収めた動画を見れば、エイリアンの卵と表現される理由がわかるかもしれません。
アカダマスッポンタケ

スッポンタケ科の中でも絶滅危惧種に指定されている「アカダマスッポンタケ」。
日本では北海道や新潟で数例のみ確認されている希少なキノコです。
特徴としては、他のスッポンタケのような腐った肉の臭いを放つのではなく、塩素系の臭いを放つようです。
見た目も、これぞスッポンタケという形をしていますね。
アカイカタケ
