こういう餌場の近くに巣を持つのが、彼らのステータスです。釣られてしまって空き家の巣、いい場所だとすぐに次が居つくそうで、釣れる場所は釣れるんです。

今夏初のマダコ釣り

細君にマダコが食べたいと言われました。マダコを今夏は釣らないはずでしたが、困った。どこで釣れるだろうか。テレビの30分番組は、1ハイずつ5人釣れば編集で大漁に見えますが、土日の満員の釣り船、ボーズの割合どのくらいなのかと思ってしまいます。

300gが1ハイでは、いくら何でもかっこが付かない。さりとて私、数ハイ釣る見込みもないし、本年の初釣りだからノウハウもなく、いかがしたらよいかです。ハマチならば、潮を間違えなければ不安もなく釣りますが、マダコ……困りました。

ワームでひと工夫

当日の朝、ハマチではしんどい緩い潮、マダコには絶好の流れですので、過去の実績場をGPSを頼りにひとつずつ探っていきます。型もの狙いなので、派手目の大きなケミホタルでアピール、さらに、エギのフックにクロダイや根魚を狙う時に使うワームをつけています。

このワーム、面白半分に使用したら、これを目指して喰ってくるのが確率的に多かったので、いろいろ種類を試して一応の結論を見たものでしたが、ジグヘッドで釣れるのではないかと思うほどです。エギフックが足より口の周囲にかかること(今回も)が、ひとつの実証です。

シーズン終盤の明石沖マダコ釣りで1.8kg良型をキャッチ!【兵庫】水深15mの根回りでヒット使用したタコエギ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)

根回りで大物ヒット!

型もの狙いの準備ができ、あとは、実績場のどこかで居残りのキロサイズが出てくれたらと、お祈りです。型もの1ハイでOKですから、丹念に水深15m前後の根の周りを探ります。

砂地だとエビもカニも少ないし、巣もないだろうから根がかりを気を付けながら、磯周りがポイントです。

ゆっくりと上下させているサオに確かな重みが出ました。利いてみると乗ってる、ふた呼吸遅らせて渾身のアワセ、ズン!乗った!ひと巻きふた巻きで相手が型ものだとわかる立派な重みが伝わります。