しかし、日本では水産資源の管理が科学的根拠に基づかず、養殖も低迷したままです。広大な排他的経済水域を持ちながら、漁業生産量は韓国やノルウェーに抜かれてしまいました。

加えて、温暖化や外国船の密漁が原因とされることもありますが、実際には零細漁師による乱獲が大きな要因です。漁協や政治家、役人の利害関係が絡み合い、必要な規制が進まないまま、資源は減り続けています。

サンマやスルメイカなどの資源状態は悪化しており、漁獲量の減少は回遊ルートの変化ではなく資源そのものの減少と直結しています。