ドライブレコーダーを確認してみたら

(画像=『FUNDO』より引用)

翌日、私はひとりでドライブレコーダーを確認しました。 証拠探しをしているようで気が引けましたが、気になって仕方なかったのです。

映像には、夫がひとりの女性を車に乗せている様子が映っていました。

その女性は、なんと「義母」でした。

手には買い物袋、楽しそうに話しかけている姿。 そして、助手席でふわりと揺れる巻き髪。

そうです──あの髪の毛は、義母のものでした。

まさか、こんなオチがあったなんて…と安堵したのもつかの間、 なぜ夫は「お母さんを乗せた」と素直に言ってくれなかったのか?

その疑問が、心に残り続けたのです。

問題は「髪の毛」ではなく「黙っていたこと」

(画像=『FUNDO』より引用)

義母を車に乗せたことは、なんの問題もありません。 でも、私が「これ誰の?」と聞いたとき、 なぜ夫は正直に「母さんだよ」と言えなかったのでしょうか。

あとで改めて尋ねると、夫はこう答えました。

「お前が疑うと思ったから、めんどくさくて言わなかった」

その言葉に、私は言葉を失いました。 “ 疑われるのが嫌だから隠した ” という考え方が、私にはどうしても理解できなかったのです。

「なんでもないこと」こそ報告してほしい

私は、なんでも報告してほしいわけではありません。 でも、「日常の中でのちょっとしたこと」を共有できない関係は、やがて不信感を育ててしまいます。

今回も、ひと言「今日、母さん乗せたよ」と伝えてくれていれば、 あんなに心をざわつかせることはなかったはずです。

夫婦にとって、「小さな事実の共有」は、信頼の基礎だと感じました。