※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。 実際の個人情報の特定を避けるため、一部フィクションおよび編集を加えております。
本記事は、「車の助手席に落ちていた1本の髪の毛がきっかけで、夫婦間に不信感が芽生えた」というある主婦の体験談です。 投稿者は、関東在住の30代女性・Sさん。
日々の育児と仕事に追われるなか、ふと目にした“違和感”から、家庭の中の「見えないほころび」に気づかされたと語ります。
今回は、「小さな違和感が、不信感に変わる瞬間」をテーマに、 家族の信頼関係を揺るがす“ささいな沈黙”と、そこからの回復のヒントをお届けします。
異変は、“助手席の髪の毛”だった

(画像=『FUNDO』より引用)
何気なく助手席を見ると、シートの上に“1本の長い髪の毛”が落ちていたのです。
私はボブヘア。夫も短髪。娘の髪も肩にかかる程度。 でも、その髪の毛は明るい茶色で、巻き髪の跡が残っていました。
どう見ても「私たち家族のもの」ではなかったのです。
その瞬間、胸の奥に冷たいものが流れ込むような感覚がしました。
「これ、誰の髪?」と夫に聞くと…
その日の夜、夫に問いかけました。
「ねえ、これ…誰の髪かわかる?」
夫は最初「え?」と驚いた様子を見せましたが、 次の瞬間には「知らないよ」「職場の人じゃない?」と、あいまいな返答。
助手席に職場の女性を乗せたのか? そもそも、私に何も言わずに誰かを車に乗せることなんてあった?
質問すればするほど、夫の態度は歯切れが悪くなり、「わざわざ報告するほどじゃないだろ」と濁されてしまいました。
私はその態度に、正直ショックを受けました。 “ やましいことはない ” と言うわりに、なぜ堂々と話してくれないのか…。