それに部活に強制的に教師がかかわらせられることで時間外労働が増えています。これだけ教師のなり手が減っても部活をやめないのは学校の自殺行為です。塾の講師をパートタイムで雇うとか胡乱なことを考える前にやるべきことがあるはずです。
日経終面の精神科医であり「戦争を知らない子供たち」も作詞した作詞家である北山修のインタビューが面白いです。
「戦争を知らない」はありえない きたやまおさむさん 傷ついた人に耳を貸す
――終戦直後に生まれた。
「親がどう戦争を伝えたかに僕は強く影響を受けている。父は軍医として従軍した満州(現中国東北部)で結核となり本国に送還された。残った部隊は南方に行き全滅した。『おめおめと生き残った』という言葉があるように、サバイバーズギルトを感じて生きた父の姿や話から、負けるために戦ったという『むなしさ』が僕に伝わった」
――戦争はむなしい?
「むなしい。そのむなしさを否認したり美化したりすると、のみ込まれる。むなしさから逃げるのではなく、むなしさをかみしめましょうと言いたい」
「『鶴の恩返し』の戯曲『夕鶴』では、羽をむく鶴を、与ひょう(主人公)が禁を破ってのぞき見る。『古事記』では朽ち果てたイザナミを、イザナギが見て、驚いて逃げ出す。見るのを禁止する。見れば嫌悪感で逃げ出す。僕は戦争においても、この構造を語る」
――「戦争を知らない子供たち」はベトナム戦争中の1970年に発表された。