野々村直通監督(73)は、同じ中国地区の広陵(広島)の過去の暴力事案に関連して、一方的な攻撃や、真偽不明な情報が拡散するSNSの現状を憂えた。

「陰からものを言うというのはひきょうだよね。うちにも匿名で手紙が来たりするんだけど、名を名乗れってんだよ。『我こそは出雲の国の野々村であるぞ。いざ尋常に』とね。で、刀を抜いて、相手の刀の長さとかを考えながら戦うじゃないですか。まずスタートで名を名乗れって。で、本当に批判するなら出てこいと。それが武士道でしょう。武士道っていうのは武士じゃなくて、日本人の文化なんですよ。田舎のお百姓さんも武士道を持っているんだ。弱い者をいじめないとか、お年寄りを大事にするとか。そこの人間性が原点でしょ。そうしたらいじめも減る。寮生活もすごく風通しがよくなる」

こういうサムライボケが幅聞かせているだけでも高校野球全廃でいいでしょう。

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倒錯した武士道マニアを教育の現場にいれるべきでない。

そもそも日本人の殆どは農民の出身です。うちの母の家系なんて少なくとも14世紀から農民です。それに武士道だ武士道だというけど、明治政府は武士を否定しました。今言われている武士道は得てして、新渡戸稲造が西洋と当たりあうために場当たり的にでっちあげて代物です。武士道というがそれはいつの時代の武士道だい?平安か、鎌倉か、戦国時代か、江戸時代か?

野々村直通、あんたそもそも武士の家系か?

この手の底の浅い武士道を振りましたことが旧帝国陸海軍から理性と教養を奪った元凶でもあります。農民や商人出身が軍人になったら自己陶酔の武士道を振り回した。だから理論的な思考を否定して、死んで虜囚の辱めを受けずとか間抜けなことをやって軍隊の組織を自ら弱体化させてきた。

ぼくはこれを近藤勇症候群と呼んでいます。農民から武士になったので、武士以上に武士らしく振る舞おうとしてトンチキなふるまいをして世間に迷惑をかけた。