この結果は、ダンベルをゆっくりと降ろすトレーニングがより効果的であることを示しています。
野坂氏も「伸張性筋収縮に重点を置いたトレーニングのメリットを理解することで、より効率的なトレーニングが可能になる」と述べています。

とはいえ、ダンベルをゆっくり降ろす動作を行うには、結局ダンベルを持ち上げなければいけません。
そこで野沢氏は、「両腕を使ってダンベルを持ち上げ、片方の腕だけを使ってダンベルをゆっくりと降ろす」方法を提案しています。
この方法であれば、ダンベルを上げるときの筋疲労を減らし、その分、ダンベルを降ろすときの負荷を高めることができるでしょう。
しかし今回の実験は、普段トレーニングしていない成人の二頭筋を対象にしたものであり、トレーニング歴や部位によって結果が異なる可能性もあります。
今後は、より広範囲で「重りをゆっくり降ろす」トレーニングの優位性が認められるか調査する必要があるでしょう。
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参考文献
Less gym time, same results: Why ‘lowering’ weights is all you need to do
https://www.ecu.edu.au/newsroom/articles/research/less-gym-time-same-results-why-lowering-weights-is-all-you-need-to-do
Do you even lift? Lowering weights may be faster route to muscle growth
https://newatlas.com/health-wellbeing/lift-lowering-weights-faster-route-muscle-growth/
元論文