しかし、なぜこのような年齢差や性差が出るのかは、今のところ分かっていません。
若い男性は仲間と集まると無茶な飲酒をすることも多いため、注意が必要です。

しかし、それほど自分はお酒に弱くないと思っている人でも、日によって二日酔いになってしまう場合があるでしょう。
そこで次にガン氏が挙げるのが、心理的要因です。
ここでは、不安症や抑うつ、ストレスレベルの高さが、深刻な二日酔いと関連するといいます。
心理的特性はそれぞれ、自分の身の周りの世界を否定的に解釈する傾向とつながっています。
このネガティブバイアスが二日酔いと連動した結果、同じ酒量を飲んだ友人よりも気分が落ち込んだり、悪くなりやすいのです。
同様に、日頃直面する問題やタスクに否定的に対処する人(たとえば、痛みに対して大袈裟であったり、極端に痛がりな人)も二日酔いの際の気分をより低下させやすいことが分かっています。
では、二日酔いを予防する、あるいは症状を軽減させるにはどうすればよいのでしょうか?
二日酔いを予防するために
ガン氏はこれについて、「対処法はたくさんあるため、あなたにとって最良の方法はあなた自身が決めることだ」と話します。
誰にでも効果的なのは言うまでもなく、お酒を飲みすぎないことですが、友人や仕事相手との飲みの席では酒量のコントロールがかなり困難でしょう。
そこで重要なのは、飲む前の体調を万全に整えておくことです。
健康状態に異常がないか、疲労やストレスが溜まっていないか、ちゃんと睡眠が取れているかを確認してください。
体調が整っていないと肝臓の働きが悪く、アルコールも分解されにくくなります。

また、これもよく聞く対処法ですが空腹の状態での飲酒を避けるべきです。
お腹に何もない状態でお酒を飲むと、胃の粘膜が直接アルコールを吸収するので、その分だけ酔いが早く回ってしまいます。