他にも血液に接触することで引き起こされる感染症には梅毒なども知られています。
第二次大戦以前は、他人の血が危険であるという認識が薄かったため、野戦病院で兵士たちの治療を行っていた医者や看護師の多くが血をかいした感染症のせいで犠牲になっています。
さらに他の動物の血液となると危険度は跳ね上がります。
犬や猫、ヘビやカエルなど、人間ではない動物の血液には、人間の免疫能力が上手く対処できない未知のウイルスや細菌が潜んでいる可能性があるからです。
血液の魅力に囚われ吸血鬼と呼ばれた歴史上の人物は何人か耳にしますが、本物の血液には特に人間にとってのメリットはないようです。
やはり吸血鬼を気取って飲むならトマトジュースが妥当なのでしょう。
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参考文献
Is it OK to drink blood?
https://www.popsci.com/health/people-drink-blood/
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部