・ウォレットアドレスの入出金履歴 ・チャットのやり取り(LINE・Telegram・Discordなど) ・契約書や送金明細のスクリーンショット

・ 低額譲渡に留意 仮想通貨を時価よりも大幅に低い価格で売却する場合は、時価に近い金額で売却したものとして税金を計算しなければなりません。これを”低額譲渡”と言います。

具体的には、時価の70%未満で売却した場合は、時価の70%で売却したものとして処理し、売却益を計算しなければならないこととなります。

・ 海外との取引でも課税対象 日本に住んでいる限り、国外の相手との相対取引であっても課税対象となります。マネーロンダリングや無申告取引と疑われないよう、記録は確実に保管しておきましょう。

・ 雑所得の申告漏れに注意 仮想通貨の相対取引は”バレにくい”と誤解されがちですが、税務署は暗号資産の出入りや保有残高の変動、さらには銀行の入出金の情報を監視しています。不自然な資金移動があると調査対象になりかねません。

初心者が相対取引をする際の注意点

初心者には、まず取引所で仮想通貨の取引に慣れることをおすすめします。

相対取引を行う際は、

・少額から始める ・SNSで相手の信用情報を確認する ・一度会ったことのある人物とのみ取引する ・必ず記録を残す

といった対策が必要です。

まとめ

仮想通貨の相対取引は、取引所に依存せず自由度の高い取引が可能で、大口投資家を中心に活用が進んでいます。

ただし、詐欺リスクや税務上の申告義務といった注意点も多く、安易な利用は避けるべきです。

特に税務面では、「利益が出ていれば課税される」「証拠を残す」「申告漏れに注意」といった基本を忘れず、自己責任で取引を行う必要があります。

不安がある場合は、仮想通貨に詳しい税理士など専門家への相談をおすすめします。

村上 ゆういち 税理士・公認会計士 新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)、横河電機株式会社、アカウンティングフォース税理士法人での勤務を経て、2020年に村上裕一公認会計士事務所設立。現在は「魔界の税理士」としてSNSやyoutubeでも活躍し、仮想通貨(暗号資産)・NFT・ブロックチェーンゲーム領域を専門とする。 YouTube:魔界の税理士ちゃんねる