2. 歴史ある取引手法 相対取引は、古くから存在する商取引の基本形でもあります。リアル店舗やネットオークションなども相対取引に分類されます。

3. 相場に影響されず自由な価格設定が可能 相対取引では市場の板に影響を与えず、当事者同士で価格を自由に決められます。これは価格操作の影響を避けたい大口投資家には特に魅力的です。

4. SNSなどの普及により相手を探しやすくなった FacebookやX、TelegramなどSNSの普及により、取引相手を見つけることが簡単になりました。信用スコアやフォロワー数なども相手の信頼性判断に役立ちます。

相対取引のメリット

相対取引のメリットをまとめると、次のようになります。

・大量の仮想通貨を一度に取引できる ・市場価格に影響を与えにくい ・手数料が発生しない、もしくは少ない ・柔軟な交渉が可能で、迅速に取引が成立する

これらの理由から、特に大口取引を行う投資家や法人が相対取引を選ぶケースが多く見られます。

相対取引のリスク

相対取引にはリスクも伴います。主には次のようなものです。

・詐欺やトラブルのリスクが高い(特に初対面の場合) ・信用情報の少ない相手との取引はトラブルになりやすい ・法的トラブルになった場合の責任所在が曖昧になりやすい

実際に日本国内でも相対取引を装った詐欺事件が報告されており、暗号資産を先に送ったものの、現金が支払われなかったといった被害が出ています。

【重要】仮想通貨の相対取引にかかる税金とは?

仮想通貨の相対取引にかかる税金について、いくつかの注意点があります。

>相対取引は課税対象 相対取引で得た利益も、仮想通貨の売買益として原則、「雑所得」に区分され、総合課税の対象になります。

たとえ取引所を介していないとしても、売却益が出ていればしっかりと申告が必要です。

・ 取引記録の保存が必須 取引所を介さないため、取引履歴が自動で残ることはありません。 そのため、以下のようなエビデンスを自分で保存しておく必要があります。