そのほかの新戦力に目を向けても、今季北九州で得点をマークしているサイドバックのDF坂本翔や、V・ファーレン長崎からはYBCルヴァンカップでプロ初ゴールをマークしたFW七牟禮蒼杜と、さらなる攻撃力アップにつながりそうな選手を獲得しており、補強の方向性が明確であることが窺える。
J1クラブからの補強はなかったものの、各ポジションに新戦力を加えてさらなる得点力アップが期待できることから評価を3位とした。期限付きで獲得した選手の力も借りながら、このまま上位争いを続け優勝に突き進めるか注目だ。

2位:ギラヴァンツ北九州
新加入選手
- 駒沢直哉(横浜FCより期限付き移籍)
- 高橋大悟(町田ゼルビアより期限付き移籍)
昨季は7位と勝ち点2差で惜しくもJ2昇格プレーオフ圏入りを逃したギラヴァンツ北九州。今季は第17節からの4連敗など苦しい時期があったものの、現時点で7位と上位争いに絡んでいる。
この夏、北九州に頼もしい男が期限付きという形で帰還した。町田ゼルビアに所属するMF高橋大悟だ。高橋といえば2019年夏に、当時所属していた清水エスパルスより期限付きで北九州へ加入し、シーズン途中加入ながらも毎試合のようにゴールに絡み14試合で7ゴール3アシストをマーク。J3優勝に大きく貢献した。
さらに期限を延長した2020シーズンは、41試合と多くの出場機会を得て9ゴール6アシスト。数字も伸ばし、5位躍進の立役者となっている。2021シーズンには全試合出場と二桁ゴールを達成しており、高橋自身にとっても相性のいいクラブであることは間違いない。今回も直近の第22節アスルクラロ沼津戦で加入後初ゴールを挙げており、今後どこまで数字を伸ばすのか楽しみだ。
さらに今夏の新戦力には横浜FCから獲得したFW駒沢直哉もいる。今季がルーキーイヤーながらもJ1で9試合に出場した経験を持ち、第20節の栃木SC戦ではアシストをマークと早速期待に応えてみせた。