
前半戦を終え、シーズン後半へと突入している2025明治安田J3リーグ。前節の結果を受けて昨季11位でシーズンを終えたヴァンラーレ八戸が首位へと浮上した。それを勝ち点2差で昨季J2昇格プレーオフに進出したFC大阪と、今季Jリーグ初参戦の栃木シティが追う展開となっている。
その一方で、昇格候補と目されていたJ2からの降格組3クラブは明暗が分かれている。昨季J2で19位となり1年でJ3へ戻った鹿児島ユナイテッドはプレーオフ圏内で折り返したが、同じ降格組の栃木SCは現在15位、ザスパ群馬は16位と下位に沈み昇格争いに加われずにいる。
上位カテゴリークラブほど大規模ではないが、J3リーグの中でも、この夏戦力補強を行うクラブが多くあった。特に、上位カテゴリーから期限付きで選手を獲得し、上位争いや下位脱出に向けて戦力アップを図った例が目立つ。ここでは、夏の補強で戦力アップに成功したと見られるクラブを、ランキング形式で3つ紹介する。

3位:FC大阪
新加入選手
- 坂本翔(ギラヴァンツ北九州より期限付き移籍)
- 野瀬龍世(水戸ホーリーホックより期限付き移籍)
- 李眞雨(新加入)
- 七牟禮蒼杜(V・ファーレン長崎より期限付き移籍)
昨季はJ参入2年目にしてJ2昇格プレーオフへと駒を進めたFC大阪。今季も序盤戦から好調を維持し、6月末から4戦未勝利とやや失速したものの現時点で自動昇格圏の2位につけている。
そんなFC大阪における今夏補強の目玉は、現在J2で首位を走る水戸ホーリーホックから期限付きで加入したMF野瀬龍世ではないだろうか。野瀬は過去、ヴァンラーレ八戸やギラヴァンツ北九州でJ3を経験しており、八戸在籍時の2022シーズンには4ゴール4アシスト。北九州在籍時の2023シーズンにも4ゴール2アシストと多くのゴールに絡んだ実績を持つ。今季ここまでJ3リーグ屈指の得点力を誇るFC大阪だが、野瀬の加入でさらなる火力アップが期待できる。