睡眠時間は短すぎても長すぎても死亡リスクが上昇する。最新のメタ解析では、1日7〜8時間の睡眠が最もリスクが低いという。忙しい現代人は長すぎる睡眠ではなく、短すぎることが問題になるケースが多いだろう。
睡眠中は何もできないので、しっかりと睡眠を取ることで物理的な活動時間は直接減少する。だが、寝ないと起きている間のパフォーマンスは直接悪影響を受け、睡眠不足だとまるで二日酔いのような頭になってしまう。
また、睡眠不足が長期化するとダイレクトに寿命を削る。さらに生きている間も生活習慣病のリスク上昇、集中力や記憶力の低下、免疫力の低下、精神的な不調などのリスクが付きまとう。
「睡眠を削って時間を作ろう」というコスパの発想が通じるのは、多少の寝不足でも問題が起きない若い頃限定である。40代以降はしっかり眠って残りの時間でどう生きるか?を考えるべきだ。
3. 人間関係
若い頃は誰とでもあっという間に仲良くなれるので、「人間関係を維持する投資」という発想はない。コスパよく、その時々で楽しい人間関係をサクッと作れる。自分の子供たちを見ていると、つくづくそう思わされる。
ところが40代以降は友達は新規でできるのではなく、既存の友達を維持するという考えに移行する。筆者はこれに失敗し、仕事と家庭にコミットしすぎたことや、引っ越しが多かったので旧友は数えるほどしかいない。
動画や記事発信をしている立場で、新規の出会いは毎日り、読者や視聴者とのコミュニケーションは非常に楽しい。だが、どうしても「お客様」という感覚で接する事が多くなり、「友達」という感覚とは違ってくる。
先日、髪を切りに行った時、同じくらいの年代の店長さんから「休日何をやって過ごしていますか?」という質問を受けた。「子どもと遊んでいる」と正直に答えたら、「いいですね!僕もそうですがずっとだときついので、夜は古い友人と飲み屋でずっとくだらない話ばっかりですよ」と返ってきた。それが不思議と自分の記憶に強く残った。