2022年1月10日、オーストラリア南西のブレマー湾(Bremer Bay)にて、ロープに絡まって弱っていたザトウクジラをシャチの群れが助ける瞬間が目撃されました。
普通、両者は食い・食われるの関係として知られ、シャチは群れでクジラを狩って捕食します。
しかしここで見られたのは、シャチがロープをほどいてクジラを助けるという真逆の行為。
意図的に助けたとは言えないものの、これは初めての観察例とのことです。
目次
- シャチがクジラに絡んだロープを解いた?
- シャチは意図的にクジラを助けたのか
シャチがクジラに絡んだロープを解いた?
目撃したのは、ホエール・ウォッチ・ウェスタン・オーストラリア(Whale Watch Western Australia)の調査隊です。
2022年1月10日の朝、西オーストラリア州のブレマー湾を船で航行していた際に、その現場に遭遇したといいます。
ロープに絡まっていたのは、全長7mほどのザトウクジラでした。
オーストラリアのある南半球は現在、夏の真っ最中で、本来ならザトウクジラはそこにいないはずだという。
ザトウクジラは通常、繁殖のために亜熱帯海域へと北上する6〜8月と、南極へ南下する9〜11月の間にオーストラリア沿岸で見られます。
1月は南極でオキアミを捕食しているシーズンであるため、このタイミングにブレマー湾で目撃されたことがそもそも驚きでした。

その理由は不明ですが、調査隊はすぐにこのクジラが弱っていることに気づきました。
尾には漁業用ロープが絡まり、体表面は魚類やクジラに寄生するシラミに覆われて、傷だらけだったという。
また、満足にエサが食べられていないのか、かなり痩せていたようです。
しばらく観察していると、船の背後にオスのシャチが2頭あらわれました。