YouTuberは今や、世界的に人気のある職業の一つです。
その中で、多くの人が”推しのYouTuber”を持ち、彼らに対して友情や親しみを抱くようになっています。
こうした現実には面識のない人に親近感を抱くことを「パラソーシャル関係」と呼びます。これはネガティブな影響もよく報告されますが英エセックス大学(University of Essex)はこれについて興味深い発見をしました。
それによると、人々は現実に付き合いのある知人よりも、推しのYouTuberから感情的に高い満足度を得ていることが示されたのです。
研究の詳細は2024年4月8日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されています。
目次
- パラソーシャル関係とは?
パラソーシャル関係とは?
推しのYouTuberに親近感を覚えるとしても、基本的にそれはオンライン上だけでの繋がりです。
コンテンツを提供する側は視聴者の顔や名前も知りませんし、どのような人なのかもわかりません。
このように現実空間では面識のない著名人に対して、視聴者側が一方的に抱く友情や愛情のことを「パラソーシャル関係」と呼びます。
パラソーシャル関係の対象にはYouTuberだけでなく、俳優やタレント、ミュージシャン、インフルエンサーのほか、現実には存在しないアニメやゲーム、映画の中のキャラクターまで含まれることもあります。

専門家によると、パラソーシャル関係は悪性で深刻な場合だとストーカーや犯罪に繋がる恐れがあるものの、ほとんどは健全で良好なものだといいます。
特にパラソーシャル関係は現実に付き合いのある友人や知人と違って、相手に拒絶されたり不親切にされる心配がありません。
それゆえに人々が精神的なリスクなく、安心して他者との結びつきを築くにはうってつけなのです。
しかし一方で、人々が現実の双方向的な関係にパラソーシャル関係をどう捉えているのか、実際の知人関係よりも高い満足度を得ているのかがわかっていません。